高次脳機能障害の評価方法(別冊No. 7)を別に示す。この評価方法はどれか。
高次脳機能障害の評価方法(別冊No. 7)を別に示す。この評価方法はどれか。
- ⑴ BADS規則の変換や行動計画、鍵探しなど6 つの下位検査と質問紙からなる遂行機能の検査です。手の形を順に変える課題は含まれません。
- ⑵ BIT線分の抹消や模写、線分二等分などで半側空間無視を調べる検査です。前頭葉の運動系列を調べる課題ではありません。
- ⑶ FAB拳・手刀・手掌と手の形を順に変えていく運動系列の課題を含む前頭葉機能の検査で、示された評価方法に一致します。
- ⑷ RBMT物語や人の顔、約束の想起などで日常記憶を調べる検査です。手の運動の系列を評価する課題は含まれていません。
- ⑸ SLTA聴く・話す・読む・書く・計算の各領域から失語症の型と重症度を調べる検査です。前頭葉の運動系列とは目的が異なります。
解説
正答は⑶の FAB です。FAB は前頭葉の機能を短時間で調べる検査で、概念化、語の流暢性、拳から手刀へ手掌へと手の形を順に変えていく運動系列、指示と逆の反応を求める葛藤指示、押してはいけない合図で止める課題、手を触れられても握らないでいられるかをみる把握行動の6 項目からなります。示された評価方法はこの運動系列の課題にあたります。BADS も遂行機能の検査ですが下位検査の構成が異なり、BIT は半側空間無視、RBMT は日常記憶、SLTA は失語症の検査ですので目的が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成