注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉に対する心理社会的治療で適切でないのはど…
注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉に対する心理社会的治療で適切でないのはどれか。
- ⑴ 指示は1 つずつ出す。適切な対応です。一度に複数の指示を出すと覚えきれないため、一つずつ区切って伝えると実行しやすくなります。
- ⑵ 視覚化した指示を出す。適切な対応です。絵や文字で示すと聞き逃しても確認でき、手順の理解と見通しが得られます。
- ⑶ 雑談しながら作業をさせる。適切でない対応なのでこれが正答です。雑談は注意をそらす刺激になり課題の完遂を妨げますので、刺激を減らした環境を整えます。
- ⑷ 軽微な症状が出ても許容する。適切な対応です。軽微な症状まで注意すると叱責が増えて自己評価が下がるため、許容できる範囲は流す姿勢が勧められます。
- ⑸ 好ましい行動をしたらすぐにほめる。適切な対応です。好ましい行動の直後にほめることは、その行動を強めて定着させる働きをします。
解説
正答は⑶です。注意欠如・多動症では注意を持続させることが難しく、周囲の刺激に容易に気をとられますので、雑談をしながら作業させると注意がそれて課題を完遂できません。心理社会的治療では刺激を減らした環境を整えることが基本になります。ほかの選択肢は記述として適切です。指示は一度に一つずつ、絵や文字で視覚化して伝えると理解しやすくなり、軽微な症状を許容して叱責を減らすことで自己評価の低下を防げます。好ましい行動をした直後にほめることは、その行動を強める働きをします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成