統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。
統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。
- ⑴ 自生思考自分の意図と関係なく考えが次々と浮かぶ体験で、前駆期に現れる微細な自我障害の一つとして知られています。
- ⑵ 滅裂思考話のまとまりが失われる思考障害で、急性期に現れる症状です。前駆期の段階ではみられません。
- ⑶ 奇異な妄想了解しがたい内容の妄想は急性期の代表的な症状です。前駆期にはまだ明確な妄想は成立していません。
- ⑷ 感情の平板化感情の反応が乏しくなる陰性症状で、慢性期にみられます。発症前の前駆期の症状ではありません。
- ⑸ 緊張病症候群昏迷や興奮、常同姿勢などを示す急性期の状態です。前駆期の微細な訴えとは段階が異なります。
解説
正答は⑴の自生思考です。自生思考は自分の意図とは関係なく次々と考えが浮かんでくる体験で、統合失調症の前駆期に現れる微細な自我障害の一つとして知られています。この時期には不眠や集中困難、緊張感、感覚の過敏さといった非特異的な訴えも伴います。滅裂思考、奇異な妄想、緊張病症候群はいずれも急性期の激しい症状であり、感情の平板化は慢性期にみられる陰性症状ですので、前駆期の症状としては当てはまりません。前駆期に気づいて治療を始めることが予後の改善につながります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成