肩関節周囲炎で正しいのはどれか。
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。
- ⑴ 若年者に多い。40〜60 代の中年以降に多く発症します。若年者に多いのは投球や外傷による肩の障害で、本症とは異なります。
- ⑵ 予後不良である。経過は長引きますが多くは1〜2 年で自然に改善し、予後は比較的良好です。予後不良と考えるのは誤りです。
- ⑶ 感染性疾患である。細菌などによる感染性の疾患ではありません。加齢に伴う軟部組織の変性を背景とした炎症です。
- ⑷ 結髪動作が困難になる。関節包の炎症と癒着により外転と外旋が制限されるため、髪を整える結髪動作が困難になります。本症の典型的な症状です。
- ⑸ 手術療法が優先される。疼痛の管理と可動域訓練を中心とした保存療法が優先されます。手術は保存療法で改善しない場合に検討するものです。
解説
正答は⑷です。肩関節周囲炎では関節包や周囲の軟部組織に炎症と癒着が生じ、とくに外転と外旋が制限されるため、髪を整える結髪動作や帯を結ぶ結帯動作が困難になります。発症は40〜60 代の中年以降に多く、若年者に多いわけではありません。感染ではなく加齢に伴う軟部組織の変性を背景とした炎症であり、経過は長いものの多くは1〜2 年で自然に改善するため予後は比較的良好です。治療は疼痛の管理と可動域訓練を中心とした保存療法が優先され、手術は改善しない場合に検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成