胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか。
胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか。
- ⑴ ビタミンB1欠乏すると脚気やウェルニッケ脳症を生じますが、貧血の原因にはなりません。アルコール多飲との関連が知られています。
- ⑵ ビタミンB2欠乏すると口角炎や皮膚炎を生じます。胃の内因子とは無関係で、悪性貧血には関与しません。
- ⑶ ビタミンB12胃の壁細胞が分泌する内因子と結合して回腸で吸収されます。胃全摘出により内因子が失われ、吸収障害から悪性貧血が生じます。
- ⑷ ビタミンC欠乏すると壊血病を生じ出血傾向がみられます。鉄の吸収を助けますが、悪性貧血の直接の原因ではありません。
- ⑸ ビタミンDカルシウムの吸収と骨の代謝に関わり、欠乏するとくる病や骨軟化症を生じます。貧血の原因ではありません。
解説
正答は⑶のビタミンB12 です。ビタミンB12 は胃の壁細胞から分泌される内因子と結合して回腸で吸収されますので、胃全摘出術を受けると内因子が失われ、体内の貯蔵が減った数年後に吸収障害による悪性貧血が生じます。赤血球が大きくなる大細胞性の貧血で、手足のしびれなどの神経症状を伴うことがあり、治療は注射による補充が基本になります。ビタミンB1 は脚気やウェルニッケ脳症、ビタミンC は壊血病、ビタミンD は骨の代謝に関わり、いずれも悪性貧血の原因ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成