長期間の安静臥床で増加するのはどれか。
長期間の安静臥床で増加するのはどれか。
- ⑴ 骨密度骨密度は低下します。荷重や筋収縮の刺激が減ると骨吸収が骨形成を上回り、廃用性の骨萎縮が進みます。
- ⑵ 筋持久性筋持久性は低下します。筋は数日の不動でも萎縮が始まり、毛細血管や酸化系の酵素も減って持久性が落ちます。
- ⑶ 腸管蠕動運動腸管の蠕動運動は低下します。活動量の減少と自律神経の変化により、便秘を生じやすくなります。
- ⑷ 関節の結合組織関節を動かさないため関節包や周囲の結合組織が増生して短縮します。これが関節可動域制限、すなわち拘縮の原因になります。
- ⑸ 最大酸素摂取量最大酸素摂取量は低下します。心拍出量の減少と末梢での酸素利用能の低下により、臥床が長引くほど大きく下がります。
解説
正答は⑷です。長期間の安静臥床では関節を動かさないため、関節包や周囲の結合組織が増生して短縮し、関節可動域が制限されて拘縮に至ります。増加するのはこの結合組織であり、ほかの選択肢はいずれも低下します。骨は荷重刺激が減ることで骨吸収が骨形成を上回って骨密度が下がり、筋は萎縮して持久性も低下します。腸管の蠕動運動は活動量の減少と自律神経の変化により弱まって便秘を招き、心肺機能の低下によって最大酸素摂取量も減少します。廃用症候群では低下する項目が多い点を押さえます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成