良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。
良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。
- ⑴ 核分裂が少ない。核分裂が少ないのは良性腫瘍の特徴です。悪性腫瘍では細胞増殖が盛んで核分裂像が多数みられ、増殖能の指標としても用いられます。
- ⑵ 出血は稀である。悪性腫瘍は腫瘍内の血管が未熟で壊れやすく、出血や壊死をしばしば伴います。出血が稀なのは良性腫瘍の特徴です。
- ⑶ 発育速度が遅い。発育速度が遅いのは良性腫瘍の特徴です。悪性腫瘍は増殖が速く、短期間で大きくなり遠隔転移も生じます。
- ⑷ 細胞の異型性が強い。悪性腫瘍では細胞や核の大きさ・形が不均一で、正常組織の構造から大きく外れる異型性が強く現れます。良性腫瘍との最も基本的な違いです。
- ⑸ 周囲との境界が明瞭である。境界が明瞭で被膜に包まれるのは良性腫瘍の特徴です。悪性腫瘍は周囲へ浸潤するため境界が不明瞭になります。
解説
正答は⑷です。悪性腫瘍では細胞の大きさや形、核の大きさが不均一になり、正常な組織の構造から大きく外れる異型性が強く現れます。これは未熟な細胞が盛んに増殖するためで、核分裂像も多数みられます。異型性の強さは悪性度の判定にも用いられます。良性腫瘍と比べると発育速度は速く、周囲組織へ浸潤するため境界は不明瞭になり、腫瘍内の血管が未熟で壊れやすいことから出血や壊死もしばしばみられます。したがって核分裂が少ない、出血が稀、発育が遅い、境界が明瞭という記述はいずれも良性腫瘍の特徴にあたります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成