急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。 2 つ選べ。
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 血管の増殖組織の修復が長く続く過程で毛細血管が新たに増殖します。肉芽組織の形成に伴う変化で、慢性炎症の特徴です。
- ⑵ 好中球の集積好中球の集積は急性炎症の特徴です。慢性炎症で主に集まるのはリンパ球やマクロファージ、形質細胞です。
- ⑶ 組織の線維化線維芽細胞が膠原線維を産生して組織が線維化します。長く続く破壊と修復の結果として現れる慢性炎症の特徴です。
- ⑷ 血漿蛋白の浸出血管の透過性が高まって血漿蛋白が浸出するのは急性炎症の特徴です。慢性炎症の主体ではありません。
- ⑸ 血管内皮細胞の損傷血管内皮細胞の損傷は急性炎症の初期に起こる変化です。慢性炎症を特徴づける所見ではありません。
解説
正答は⑴と⑶です。慢性炎症では組織の破壊と修復が同時に長く続くため、修復に伴う血管の新たな増殖と、線維芽細胞による膠原線維の産生による組織の線維化が特徴となります。細胞としてはリンパ球やマクロファージ、形質細胞が主に集まります。一方、好中球の集積、血漿蛋白の浸出、血管内皮細胞の損傷はいずれも急性炎症の特徴です。急性炎症は血管の透過性が高まって血漿成分と好中球が短時間で組織に出る反応が中心ですので、時間の経過による細胞と組織の変化の違いとして整理して覚えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成