健常者の股関節で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
健常者の股関節で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 鞍関節である。股関節は寛骨臼と大腿骨頭が作る球関節です。鞍関節は母指の手根中手関節のような形状の関節を指します。
- ⑵ 頸体角は120~130 度である。大腿骨の頸部が骨体に対してなす頸体角は成人で約125 度で、120〜130 度の範囲に収まります。
- ⑶ 恥骨大腿靱帯は伸展運動で緊張する。恥骨大腿靱帯は恥骨部から大腿骨頸部へ向かうため、股関節の伸展と外転、外旋で緊張して動きを制限します。
- ⑷ 大腿骨の垂直軸に対する運動軸は約15 度である。約15 度は大腿骨頸部が前額面に対してなす前捻角の値です。運動軸の傾きを表す記述としては当たりません。
- ⑸ 大腿骨頭の前方は寛骨臼に完全に被覆されている。大腿骨頭の前方は寛骨臼に完全には覆われず一部が露出しています。そのため前方は脱臼が起こりやすい方向です。
解説
正答は⑵と⑶です。大腿骨の頸部が骨体に対してなす頸体角は成人で約125 度、すなわち120〜130 度の範囲にあり、この角が大きくなった状態を外反股、小さくなった状態を内反股といいます。また恥骨大腿靱帯は寛骨の恥骨部から大腿骨頸部に向かうため、股関節の伸展と外転、外旋で緊張します。ほかは誤りです。股関節は球関節であって鞍関節ではなく、大腿骨頭の前方は寛骨臼に完全には覆われず一部が露出しています。約15 度という数値は大腿骨頸部の前捻角にあたる値です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成