頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。
頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。
- ⑴ 前斜角筋頸椎の横突起から第1 肋骨に付き、頸部の屈曲と側屈に働きます。伸展には作用しません。
- ⑵ 前頭直筋環椎から後頭骨に付く短い筋で、頭部の屈曲に働きます。伸展には作用しません。
- ⑶ 頭板状筋頸椎と胸椎から後頭骨と側頭骨に付き、頭部の伸展と側屈、回旋に働きます。屈曲には作用しません。
- ⑷ 胸鎖乳突筋下位頸椎では屈曲として、上位頸椎と環椎後頭関節では頭部の伸展として作用します。作用線が回転軸の前後にまたがるためです。
- ⑸ 脊柱起立筋脊柱の背面を縦に走る筋群で、体幹と頭頸部の伸展に働きます。屈曲には作用しません。
解説
正答は⑷の胸鎖乳突筋です。胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨から起こって側頭骨の乳様突起に付くため、両側が働くと下位の頸椎を屈曲させる一方で、上位頸椎と環椎後頭関節では頭部を後方へ反らす伸展として作用します。このように作用線が回転軸の前後にまたがるため、屈曲と伸展の両方に関与します。前斜角筋は頸部の屈曲と側屈、前頭直筋は頭部の屈曲に働き、頭板状筋と脊柱起立筋は伸展に働きますので、いずれか一方向の作用にとどまります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成