被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。
被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。
- ⑴ 前大脳動脈前頭葉の内側面や帯状回など大脳の正中部を養う動脈です。被殻へ向かうレンズ核線条体動脈を分枝しません。
- ⑵ 中大脳動脈起始部近くからレンズ核線条体動脈を分枝し、被殻を養います。この細い動脈が破れることで高血圧性の被殻出血が起こります。
- ⑶ 後大脳動脈後頭葉と側頭葉の下面、視床の一部を養う動脈です。被殻の支配には関与しません。
- ⑷ 脳底動脈左右の椎骨動脈が合流してできる動脈で、脳幹と小脳を養います。大脳基底核の被殻へは枝を出しません。
- ⑸ 椎骨動脈頸部を上行して頭蓋内で脳底動脈となり、脳幹と小脳を養う系統に属します。被殻の支配動脈ではありません。
解説
正答は⑵の中大脳動脈です。被殻は内頸動脈から続く中大脳動脈の起始部近くから出るレンズ核線条体動脈(外側線条体動脈)によって養われます。この動脈は細く高い血圧が直接かかるため破れやすく、高血圧性脳出血が最も起こりやすい部位が被殻であることの理由になっています。前大脳動脈は前頭葉の内側面と大脳の正中部、後大脳動脈は後頭葉と側頭葉の下面、脳底動脈と椎骨動脈は脳幹と小脳を養いますので、被殻の支配動脈を分枝する血管ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成