アルコール依存症の治療で適切でないのはどれか。
アルコール依存症の治療で適切でないのはどれか。
- ⑴ 集団療法記述として適切です。同じ課題をもつ人が体験を語り合うことで否認が和らぎ、断酒の継続につながるため広く用いられます。
- ⑵ 動機づけ面接記述として適切です。やめたい気持ちと飲みたい気持ちの両方を受け止めながら、本人の中にある変わる方向を引き出す面接法です。
- ⑶ 認知行動療法記述として適切です。飲酒につながる場面や考え方を整理し、対処の方法を身につける治療としてアルコール依存症に用いられます。
- ⑷ リアリティオリエンテーション適切でない記述なのでこれが正答です。日付や場所を繰り返し伝えて見当識を保つ働きかけであり、認知症に対して用いる方法です。
- ⑸ CRAFT〈Community Reinforcement and Family Training〉記述として適切です。家族への働きかけを通して本人を治療につなげ、家族自身の負担も軽くすることを目指すプログラムです。
解説
正答は⑷です。リアリティオリエンテーションは日付や場所、人などの情報を繰り返し伝えて見当識を保つ働きかけで、認知症に対して用いる方法ですから、アルコール依存症の治療としては適切ではありません。ほかの選択肢はいずれもアルコール依存症で用いられます。同じ課題をもつ人が体験を語り合う集団療法、両価的な気持ちを整理して変わる方向を引き出す動機づけ面接、飲酒につながる考えと行動を見直す認知行動療法、家族への働きかけを通して本人を治療につなげるCRAFT が代表的です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成