脳卒中治療ガイドライン2021 のリハビリテーションで推奨グレードが最も高いのは…
脳卒中治療ガイドライン2021 のリハビリテーションで推奨グレードが最も高いのはどれか。
- ⑴ 運動障害に対する薬物療法運動障害そのものを改善する薬物は効果を示す根拠が限られており、推奨の水準は高くありません。麻痺の治療は運動学習を中心に進めます。
- ⑵ 半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練は効果を示す研究が少なく、推奨の水準は視覚走査法などより低くなっています。
- ⑶ 中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激中枢性疼痛への効果を示す研究はありますが数が限られており、推奨の水準は高くありません。
- ⑷ 摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練食道入口部の開大が不十分な例に用いられますが、対象が限られ根拠も十分ではないため、推奨の水準は高くありません。
- ⑸ 軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練多くの無作為化比較試験で上肢機能の改善が示されており、軽度から中等度の上肢麻痺に対する訓練として最も強い推奨が与えられています。
解説
正答は⑸です。脳卒中治療ガイドライン2021 では、軽度から中等度の上肢麻痺に対して麻痺側上肢を強制的に使わせる訓練、いわゆるCI 療法が最も強い推奨として示されています。多くの無作為化比較試験によって上肢機能の改善が確かめられているためです。ほかの選択肢はいずれも推奨の水準がこれより低くなっています。運動障害に対する薬物療法、半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練、中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激、摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練は、効果を示す根拠がまだ限られています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成