血液透析で正しいのはどれか。
血液透析で正しいのはどれか。
- ⑴ カルシウム摂取を禁止する。透析患者は低カルシウムと高リンになりやすく、カルシウムは製剤や活性型ビタミンD で補います。制限するのはリンやカリウム、水分、塩分です。
- ⑵ 透析中の運動は禁忌である。近年は透析中に自転車こぎなどの運動を行うことが体力の維持や透析効率の面から勧められており、禁忌ではありません。
- ⑶ シャント側上肢で血圧測定する。シャント側の上肢は駆血によって血流が妨げられ、閉塞の危険があります。血圧測定や採血、点滴は反対側の上肢で行います。
- ⑷ エリスロポエチン産生は亢進する。逆です。腎機能の低下によりエリスロポエチンの産生は減り、腎性貧血を生じます。そのため製剤の投与が行われます。
- ⑸ 導入原因の第1 位は糖尿病性腎症である。日本透析医学会の統計では、透析導入の原因疾患の第1 位は長年にわたり糖尿病性腎症です。慢性糸球体腎炎、腎硬化症がこれに続きます。
解説
正答は⑸です。日本透析医学会の統計では、透析導入の原因疾患の第1 位は長年にわたり糖尿病性腎症で、慢性糸球体腎炎と腎硬化症がこれに続いています。ほかの選択肢は誤りです。透析患者は低カルシウムと高リンになりやすいため、カルシウムは禁止せず製剤や活性型ビタミンD で補い、制限するのはリンやカリウム、水分、塩分です。透析中の運動はむしろ勧められており、シャント側の上肢では血流を妨げないよう血圧測定を避けます。また腎機能の低下によりエリスロポエチンの産生は減り、腎性貧血を生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成