慢性心不全患者の在宅生活指導で適切なのはどれか。
慢性心不全患者の在宅生活指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 安静臥床を指示する。臥床を続けると筋力や体力が低下し、心不全の予後も悪くなります。症状の落ち着いた慢性期には適度な運動が勧められます。
- ⑵ しゃがんで床を拭くように勧める。しゃがんだ前傾姿勢は腹圧が上がり静脈還流も増えるため、心臓の負担が大きくなります。立位や座位でできる方法に変えます。
- ⑶ 息切れ時には背臥位をとるように促す。背臥位では静脈還流が増えて肺のうっ血が強まり、息切れが悪化します。上体を起こした起坐位をとるよう促します。
- ⑷ 下腿浮腫の出現に注意をするように促す。下腿の浮腫や体重の増加は体液がたまり始めた手がかりです。毎日確かめて早めに受診できるようにする指導は、再入院を防ぐうえで適切です。
- ⑸ 息をこらえて荷物を持ち上げるように指示する。息をこらえて力を入れると胸腔内圧と血圧が急に上がり、心臓の負担が増えます。息を吐きながら動作するよう指導します。
解説
正答は⑷です。慢性心不全では体液がたまると下腿の浮腫や体重の増加として現れますので、毎日これらを自分で確かめ、増えていれば早めに受診するよう指導することが再入院を防ぐ要点になります。安静臥床を続けると筋力や体力が落ちて予後を悪くしますので、症状の落ち着いた時期には適度な運動が勧められます。しゃがんで床を拭く姿勢や、息をこらえて重い物を持ち上げる動作は血圧と心臓の負担を大きくします。息切れがあるときは背臥位ではなく、上体を起こした姿勢のほうが肺のうっ血が軽くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成