Parkinson 病患者(Yahr の重症度分類ステージⅢ)のADL 指導で最…
Parkinson 病患者(Yahr の重症度分類ステージⅢ)のADL 指導で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 屋内はスリッパを履く。すり足で歩くため脱げやすく、つまずきの原因になります。屋内でもかかとを包む履物にして転倒を防ぎます。
- ⑵ 毛足の長いカーペットを敷く。毛足が長いと足底が引っかかり、すくみ足やすり足の歩行では転倒しやすくなります。床は段差のない滑りにくい仕上げにします。
- ⑶ 髭剃りはカミソリを利用する。手指の振戦があると刃で皮膚を切る危険があります。安全のため電気かみそりを勧めます。
- ⑷ スロープよりも階段を利用する。すくみ足があっても段差という手がかりがあると足が出やすくなります。手すりを使えば階段のほうが安全に移動できるため、この指導が最も適切です。
- ⑸ 屋外ではロフストランド杖を利用する。姿勢反射障害が現れるステージⅢでは、杖を操作すること自体が姿勢の崩れにつながります。歩行器など支持面の広い用具のほうが安全です。
解説
正答は⑷です。パーキンソン病ではすくみ足のために平坦な床やスロープで足が出にくくなる一方、階段のように段差という視覚的な手がかりがある場所では足が出て歩きやすくなることが知られています。ヤールの重症度分類ステージⅢは姿勢反射障害が現れて転倒しやすい時期ですので、手すりを使いながら階段を利用するほうが安全です。スリッパは脱げやすく、毛足の長いカーペットはすり足で引っかかるため、いずれも転倒の危険を高めます。カミソリは振戦のため切創の危険があり、電気かみそりを勧めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成