災害時の作業療法士の対応で優先度が低いのはどれか。
災害時の作業療法士の対応で優先度が低いのはどれか。
- ⑴ 感染予防対策避難所では感染が急速に広がるため、手指衛生や換気、区画の工夫といった対策は最も早く取り組むべき活動です。
- ⑵ 避難所の状況把握誰がどのような困難を抱えているかを把握しなければ支援の順序を決められません。状況把握は活動の前提として優先されます。
- ⑶ 生活不活発病の予防動かない生活が続くと数日で歩行や身の回りの動作が低下します。生活不活発病の予防は災害時の作業療法の中心的な役割です。
- ⑷ 避難先での動線の整備通路やトイレまでの経路を整えることは、転倒と、排泄を我慢することによる不活発を同時に防ぎます。多くの人に効く優先度の高い対応です。
- ⑸ 避難者個々への筋力増強訓練優先度が低い対応なのでこれが正答です。個別の筋力増強訓練は限られた人員では実施が難しく、まず集団への対策を優先します。
解説
正答は⑸です。災害時に作業療法士が求められるのは、避難所全体の状況を把握して環境を整え、生活不活発病や感染の広がりを防ぐという集団への働きかけです。避難者一人ひとりに筋力増強訓練を行うことは、限られた人手と時間のなかでは優先度が低くなります。感染予防対策、避難所の状況把握、生活不活発病の予防、避難先での動線の整備はいずれも多くの避難者の健康被害を同時に防ぐ活動ですので、先に取り組むべき対応です。まず全体を守り、次に個別の課題へ移るという順序を押さえておきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成