振戦せん妄で正しいのはどれか。
振戦せん妄で正しいのはどれか。
- ⑴ 生命への危険性は低い。発熱・頻脈・脱水などを伴い、適切に治療しなければ死に至ることもある重篤な状態です。危険性は低くありません。
- ⑵ 羽ばたき振戦がみられる。羽ばたき振戦は肝性脳症でみられる所見です。振戦せん妄では細かく速い振戦が全身にみられます。
- ⑶ ベンゾジアゼピン系薬を使用する。アルコールと同じく中枢神経を抑える作用をもつ薬に置き換えて漸減するのが離脱症状の治療の基本で、けいれんの予防にもなります。
- ⑷ 飲酒停止後24 時間以内に多くみられる。振戦せん妄が現れるのは断酒後およそ2〜3日後です。24時間以内に多いのは手指振戦や発汗などの早期離脱症状です。
- ⑸ アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる。逆で、血中濃度が下がることによる離脱症状として生じます。上昇時に起こるのは急性アルコール中毒の症状です。
解説
正解は⑶です。振戦せん妄はアルコールの離脱症状として起こるため、同じく中枢神経を抑える作用をもつベンゾジアゼピン系薬に置き換え、量を減らしていく治療が基本になります。出現する時期は断酒後およそ2〜3日で、24時間以内に多いのは手指の振戦や発汗などの早期離脱症状です。血中濃度が下がることによって生じ、発熱や頻脈などの自律神経症状を伴って重篤化すると命に関わります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成