自閉症スペクトラム障害児が母親の手をとり目的の物に持っていく行動はどれか。
自閉症スペクトラム障害児が母親の手をとり目的の物に持っていく行動はどれか。
- ⑴ 常同運動手をひらひらさせるなど同じ動きを繰り返す行動です。目的の物を得るために他者へ働きかける行動ではありません。
- ⑵ 運動チック意図せず素早く反復して起こる不随意運動で、まばたきや首振りなどが代表です。要求を伝える行動とは異なります。
- ⑶ オウム返し相手の言葉をそのまま繰り返す反響言語のことで、言語面に現れる特徴です。手を使う行動ではありません。
- ⑷ クレーン現象他者の手を道具のように使って目的の物へ持っていく行動で、自閉スペクトラム症にみられる要求の伝え方に当たります。
- ⑸ タイムスリップ現象過去の出来事を突然、今起きているかのように語り出したり反応したりする現象で、別の特徴を指します。
解説
正解は⑷です。クレーン現象は、自分の要求を言葉や指さしで伝える代わりに、他者の手をつかんで目的の物や場所へ持っていく行動をいい、自閉スペクトラム症の子どもにみられる特徴的な関わり方です。相手を人としてではなく道具のように使う点に、社会的な相互交渉の質の違いが表れています。言葉の遅れや共同注意の乏しさとあわせて評価し、要求を伝える別の手段を育てる支援につなげていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成