せん妄で正しいのはどれか。
せん妄で正しいのはどれか。
- ⑴ 認知機能は保たれる。せん妄では注意・見当識・記憶などが広く障害されます。認知機能が保たれるという記述は誤りです。
- ⑵ 高齢は危険因子となる。加齢による脳の予備能低下があるため、高齢はせん妄の代表的な準備因子です。手術や入院を契機に発症しやすくなります。
- ⑶ 睡眠覚醒リズムは保たれる。睡眠覚醒リズムの乱れはせん妄の中核的な特徴で、昼夜逆転がしばしばみられます。保たれるという記述は誤りです。
- ⑷ 症状の経過は不可逆的である。誘因を取り除けば回復する可逆的な状態です。不可逆的に進行するのは認知症で、両者を区別する要点になります。
- ⑸ 夜間に起こることはまれである。夕方から夜にかけて悪化することが多く、夜間せん妄と呼ばれます。まれという記述は誤りです。
解説
正解は⑵です。高齢であること自体が脳の予備能の低下を意味し、せん妄が起こりやすくなる準備因子として最も重要なものの一つになります。せん妄は注意の障害を中心に認知機能が広く低下する意識障害であり、認知機能が保たれるわけではありません。睡眠と覚醒のリズムは乱れ、夕方から夜間にかけて悪化する夜間せん妄がよくみられます。原因を取り除けば改善する可逆的な状態で、この点が認知症との大きな違いです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成