広範囲熱傷の病態と急性期治療で誤っているのはどれか。
広範囲熱傷の病態と急性期治療で誤っているのはどれか。
- ⑴ 高血糖になる。ストレスによるカテコールアミンやコルチゾールの増加で血糖が上がります。正しい記述なので正答ではありません。
- ⑵ 全身浮腫を生じる。血管透過性の亢進によって水分が組織へ移動し全身浮腫を生じます。正しい記述です。
- ⑶ 輸液量を制限する。急性期は血漿成分が漏出して循環血液量が減るため、輸液は制限せず算出した量を十分に投与します。制限するという記述は誤りです。
- ⑷ 基礎代謝量は増加する。熱傷後は代謝が著しく亢進して基礎代謝量が増えます。正しい記述であり正答にはなりません。
- ⑸ 高蛋白の栄養療法にする。蛋白の異化が進むため高蛋白・高エネルギーの栄養投与が必要です。正しい記述です。
解説
正解は⑶です。広範囲熱傷の急性期は血管の透過性が高まって血漿成分が組織へ漏れ出し、循環血液量が急激に減ります。そのため輸液は制限するのではなく、体重と熱傷面積から算出した量を積極的に投与してショックを防ぎます。漏れ出た水分によって全身の浮腫が生じ、ストレスホルモンの影響で高血糖となり、基礎代謝量も著しく増えます。蛋白の異化が進むため、高蛋白で高エネルギーの栄養療法が必要になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成