転移性骨腫瘍で正しいのはどれか。
転移性骨腫瘍で正しいのはどれか。
- ⑴ 頭蓋骨に好発する。好発するのは脊椎・骨盤・大腿骨近位部・肋骨など体幹に近い骨です。頭蓋骨が最も多いわけではありません。
- ⑵ 前立腺癌では溶骨性転移が多い。前立腺癌は造骨性転移をとる代表的な癌です。溶骨性が多いのは肺癌や腎癌、多発性骨髄腫などです。
- ⑶ 高率に低カルシウム血症をきたす。骨が破壊されてカルシウムが血中に出るため、生じやすいのは高カルシウム血症です。逆になっています。
- ⑷ 痛みには温熱療法が第一選択となる。腫瘍のある部位への温熱は原則として避けます。疼痛の管理は薬物療法や放射線療法が中心になります。
- ⑸ 造骨性の骨転移では病的骨折は少ない。造骨性転移では骨形成が進んで硬くなるため、溶骨性転移に比べて病的骨折は生じにくくなります。正しい記述です。
解説
正解は⑸です。造骨性転移では骨が新たに作られて硬くなるため、骨が溶ける溶骨性転移に比べて病的骨折は起こりにくくなります。好発するのは脊椎、骨盤、大腿骨近位部など体幹に近い赤色骨髄の多い骨で、頭蓋骨が最多ではありません。前立腺癌は造骨性転移をとる代表であり、溶骨性が多いという記述は誤りです。骨破壊が進むと高カルシウム血症を来し、痛みの緩和には放射線療法が広く用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成