便秘を最も生じやすい薬剤はどれか。
便秘を最も生じやすい薬剤はどれか。
- ⑴ モルヒネ腸管の受容体に作用して蠕動を抑え、水分吸収を進めるため高い頻度で便秘を起こします。予防的な下剤の併用が原則とされる薬です。
- ⑵ グリセリン浣腸として直腸に用い、腸壁を刺激して排便を促す薬です。便秘を起こす側ではありません。
- ⑶ センノシド大腸を刺激して蠕動を高める刺激性下剤で、便秘の治療に使われます。
- ⑷ ラクツロース腸管内の浸透圧を高めて水分を引き込む糖類下剤で、便をやわらかくします。
- ⑸ 酸化マグネシウム腸内に水分を保持させる塩類下剤で、緩下剤として広く用いられます。便秘を起こす薬ではありません。
解説
正解は⑴です。モルヒネなどのオピオイドは腸管の受容体に働いて蠕動を抑え、水分の吸収を進めるため、ほぼ必発といえる頻度で便秘を起こします。この作用は耐性ができにくく投与を続けるかぎり残るので、開始と同時に下剤を併用するのが原則です。ほかの四つはいずれも便秘の治療に用いる薬で、作用の仕方は異なるものの、便を出しやすくする方向に働きます。疼痛管理では排便状況の確認が欠かせません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成