フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか。
フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ 筋量が増加する。フレイルの中核にはサルコペニアがあり、骨格筋量は増加ではなく減少します。変化の向きが逆です。
- ⑵ TUG 時間が短くなる。起立・歩行・方向転換の能力が落ちるため、TUG の所要時間は延長します。短縮するのは体力が保たれている状態です。
- ⑶ 長座位前屈距離が短くなる。柔軟性の指標であり加齢で低下しうるものの、体重減少・疲労感・活動量低下・歩行速度低下・筋力低下というフレイルの判定項目には含まれず、特徴として挙げるには不適切です。
- ⑷ 運動負荷時のBorg 指数が低値になる。予備能が低いため同じ負荷でもきつく感じやすく、ボルグ指数は高値になります。低値は余力がある状態を示します。
- ⑸ FBS〈Functional balance scale〉が低値になる。筋力低下とバランス能力の低下を反映して、バランス機能を評価するFBS の得点は低くなります。フレイルの特徴として正しい記述です。
解説
正解は⑸です。フレイルでは骨格筋量と筋力が落ち、バランス能力も低下するため、バランス機能を点数化するFBS(機能的バランススケール)は低値になります。移動能力が下がることで立ち上がりや歩行に時間がかかり、TUG の所要時間はむしろ延長します。予備能が乏しいため軽い運動でもきつさを感じやすく、主観的運動強度を表すボルグ指数は高値になります。変化の向きをそろえて覚えると整理しやすいです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成