日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適した検査はどれか。
日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適した検査はどれか。
- ⑴ HDS-R認知症のスクリーニング検査です。見当識や語の記銘などを短時間で調べる全般的な認知機能の指標で、日常生活場面の記憶を模した課題は含みません。
- ⑵ MMSE同じく全般的な認知機能のスクリーニング検査です。見当識・記銘・計算などを幅広く測りますが、生活場面を再現した課題ではありません。
- ⑶ RAVLT単語リストの学習と再生をみる言語性記憶検査です。近時記憶の量的な評価には向きますが、日常生活での記憶の使われ方までは反映しません。
- ⑷ RBMT日常生活を模した実際的な課題で構成された行動記憶検査で、生活場面で必要とされる記憶の障害を検出する目的に最も合っています。
- ⑸ WMS-Rウェクスラー記憶検査で記憶を多面的に評価できますが、課題は実験室的で、日常生活上の記憶障害を直接示すものではありません。
解説
正解は⑷です。RBMT(リバーミード行動記憶検査)は、人の名前や約束、道順、持ち物の置き場所といった日常生活で実際に使う場面を模した課題で構成されており、生活のどこで記憶の問題が起きるかを検出する目的で作られています。ほかの検査は語の再生や見当識など要素的な記憶機能を測るもので、点数が保たれていても生活上の支障が残ることがあります。作業療法では生活場面での困りごとを把握する必要があるため、この検査が最も適しています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成