脂質の消化と吸収で誤っているのはどれか。
脂質の消化と吸収で誤っているのはどれか。
- ⑴ Langerhans〈ランゲルハンス〉島からリパーゼが分泌される。ランゲルハンス島は内分泌部でホルモンを分泌します。リパーゼを出すのは外分泌部の腺房細胞なので、この記述が誤りです。
- ⑵ リパーゼは脂質を脂肪酸とグリセリンに消化する。記述としては正しい内容です。リパーゼは中性脂肪を脂肪酸とグリセリンなどに分解します。
- ⑶ 胆汁酸は脂肪酸を乳化しミセルを形成する。記述としては正しい内容です。胆汁酸は脂質を乳化し、脂肪酸などとミセルを形成して吸収を助けます。
- ⑷ ミセルは小腸粘膜で吸収される。記述としては正しい内容です。ミセルの成分は小腸粘膜から吸収され、カイロミクロンとしてリンパ管へ入ります。
- ⑸ 小腸で吸収された胆汁酸は門脈を介して肝臓へ運ばれる。記述としては正しい内容です。主に回腸で再吸収された胆汁酸は門脈から肝臓へ戻ります(腸肝循環)。
解説
正解は⑴です。ランゲルハンス島は膵臓の内分泌部で、インスリンやグルカゴンなどのホルモンを血液中へ分泌する細胞の集まりです。リパーゼを含む膵液の消化酵素は、外分泌部である腺房細胞から膵管を通って十二指腸へ送り出されます。内分泌部と外分泌部の役割を取り違えているため、この記述が誤りとなります。ほかの選択肢は、乳化からミセル形成、吸収、腸肝循環へと続く脂質の消化吸収の流れを正しく述べています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成