アルコール依存症の治療で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
アルコール依存症の治療で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 抗酒薬が治療の中心である。抗酒薬は断酒を支える補助的な手段です。治療の中心は断酒の継続を支える心理社会的な支援と自助グループへの参加になります。
- ⑵ 診断には脳波検査が必須である。診断は飲酒の経過と依存の症状によって行い、脳波検査は必須ではありません。けいれんなどの合併症を調べる際に用いられます。
- ⑶ 家族の共依存に対して働きかける。家族が世話を焼くことで結果的に飲酒を支えてしまう関係を共依存といい、家族への働きかけと家族自身の支援は治療の重要な柱です。
- ⑷ 自助グループへの参加が有効である。断酒会などの自助グループでは同じ経験をもつ仲間と支え合え、断酒の継続に有効であることが広く認められています。
- ⑸ 重症の身体合併症の治療は依存症の改善後に行う。肝不全や消化管出血などの重症の身体合併症は生命に関わるため、依存症の改善を待たず優先して治療します。順序が逆です。
解説
正解は⑶と⑷です。アルコール依存症の治療は断酒の継続を目標とし、断酒会などの自助グループへの参加が回復を支える柱になります。また飲酒を結果的に支えてしまう家族の共依存に働きかけ、家族自身の回復も図ります。抗酒薬はあくまで補助的な位置づけで治療の中心ではなく、診断に脳波検査は必須ではありません。重症の身体合併症は依存症の改善を待たずに優先して治療する必要があるという点も押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成