せん妄の対応で正しいのはどれか。
せん妄の対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 感覚を遮断する。感覚遮断はせん妄を悪化させる要因です。眼鏡や補聴器を使い、適度な光や音の刺激を保って見当識を支えることが必要です。
- ⑵ 抗精神病薬は無効である。興奮や幻覚が強い場合には抗精神病薬が用いられます。無効という記述は誤りで、原因治療と併せて症状の緩和に使われます。
- ⑶ 積極的に身体拘束を行う。身体拘束はかえって興奮を強め、せん妄を遷延させます。安全確保のためやむを得ない場合に限り、最小限にとどめます。
- ⑷ 興奮時は強い口調で注意する。強い口調は不安と興奮を強めます。穏やかな声かけで安心感を与え、簡潔で分かりやすい説明を心がけます。
- ⑸ 身体疾患の治療を並行して行う。せん妄は身体的な原因によって生じる意識障害のため、感染や脱水、薬剤といった誘因への治療を並行して行うことが対応の中心になります。
解説
正解は⑸です。せん妄は身体疾患や薬剤、脱水、感染などが引き金となって生じる意識の障害であるため、原因となっている身体疾患の治療を並行して進めることが対応の基本になります。あわせて眼鏡や補聴器を用いて感覚を補い、時計やカレンダーで見当識を支え、日中の活動と夜間の睡眠のリズムを整えます。感覚の遮断や身体拘束はせん妄を悪化させる要因となるため避け、興奮している場面でも穏やかな口調で対応します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成