小学校高学年の注意欠如・多動性障害で高頻度にみられる症状はどれか。
小学校高学年の注意欠如・多動性障害で高頻度にみられる症状はどれか。
- ⑴ ケアレスミスが多い。不注意症状の代表で、学年が上がって課題が複雑になるほど見落としや書き間違いが目立ち、学習面の困難として現れやすくなります。
- ⑵ 自分の氏名が書けない。高学年で氏名が書けない場合は知的障害や限局性学習症を疑います。注意欠如・多動性障害では読み書きの習得そのものは保たれます。
- ⑶ 自ら同級生との接触を避ける。自ら他者との接触を避ける様子は自閉スペクトラム症や社交不安症の特徴です。注意欠如・多動性障害では衝動性からむしろ関わりが多くなりがちです。
- ⑷ 家庭では普通に話すが学校では発語が乏しい。家庭では話せるのに学校で話せない状態は場面緘黙です。不安に関連する症状であり、注意欠如・多動性障害の特徴ではありません。
- ⑸ 忘れ物がないか気になり何度も確認してしまう。確認行為を繰り返すのは強迫症の特徴です。注意欠如・多動性障害では確認が不足して忘れ物が増える方向に問題が生じます。
解説
正解は⑴です。注意欠如・多動性障害の中核症状は不注意、多動性、衝動性です。小学校高学年になると多動は目立たなくなる一方で、課題の見落としや書き間違いといったケアレスミス、忘れ物の多さ、段取りの悪さが前面に出てきます。氏名が書けない状態は知的障害や限局性学習症、同級生を避ける様子は自閉スペクトラム症、家庭でだけ話す状態は場面緘黙、確認を繰り返す行動は強迫症を示唆し、いずれも別の障害の特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成