二分脊椎で正しいのはどれか。
二分脊椎で正しいのはどれか。
- ⑴ 上肢障害の合併が多い。麻痺は病変高位より下の下肢と膀胱直腸に生じるため、上肢障害の合併は多くありません。水頭症に伴う協調運動の問題と混同しやすい点です。
- ⑵ 胸椎部に多く出現する。好発部位は腰仙部です。胸椎部の病変は少なく、高位であるほど麻痺の範囲が広く重くなります。
- ⑶ 脊髄髄膜瘤は神経症状が出ない。神経組織を含まない髄膜瘤と取り違えた記述です。脊髄髄膜瘤は脊髄や神経根が脱出するため、下肢麻痺や膀胱直腸障害を伴います。
- ⑷ 移動能力評価はHoffer の分類を使う。ホッファーの分類は二分脊椎の移動能力を地域内歩行から車椅子までの四段階で示す分類で、目標設定や装具の選択に用いられます。
- ⑸ 脊髄係留症候群の好発年齢は2 ~3 歳である。脊髄係留症候群は身体の成長に伴い脊髄が引き伸ばされて生じるため、学童期から思春期に現れやすく、2〜3歳が好発年齢ではありません。
解説
正解は⑷です。二分脊椎の移動能力の評価にはホッファーの分類が用いられ、地域内歩行、家庭内歩行、非機能的歩行、車椅子の四段階で整理します。病変は腰仙部に最も多く、胸椎部に多いわけではありません。脊髄髄膜瘤は神経組織が脱出するため、下肢の麻痺や膀胱直腸障害を伴います。障害は主に下肢と膀胱直腸に及び、上肢障害の合併は多くありません。脊髄係留症候群は身体の成長に伴って学童期以降に症状が現れやすい病態です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成