上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。
上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。
- ⑴ 回旋力に対する安定性肘離断では上腕骨顆部でソケットが回旋を制動するため、回旋力に対する安定性をあらためて調べる必要がありません。上腕切断の義手に必要な検査項目です。
- ⑵ ソケットの適合チェックソケットが断端に合っているかの確認は、断端の形にかかわらず適合判定の出発点です。肘離断でも必ず実施します。
- ⑶ 引っ張り荷重に対する安定性義手が抜けないかを調べる検査で、懸垂に問題がないかは肘離断でも確認します。回旋の安定性と混同しないでください。
- ⑷ ケーブルシステムの効率チェックケーブルの効率は肩の動きが手先具や肘継手にどれだけ伝わるかの指標で、能動義手であれば切断部位を問わず調べます。
- ⑸ 肘の最大屈曲に要する肩関節の屈曲角度肘継手を最大屈曲させるのに要する肩関節屈曲角度は、能動義手の操作性を示す基本的な指標であり、肘離断でも測定します。
解説
正解は⑴です。肘離断では上腕骨の内側上顆と外側上顆を覆い込む形でソケットを製作できるため、断端の形そのものが回旋を止める働きをします。したがって上腕切断で必要になる回旋力に対する安定性の検査は、肘離断用の義手では実施しません。一方、ソケットの適合、引っ張り荷重に対する安定性、ケーブルシステムの効率、肘の最大屈曲に要する肩関節屈曲角度は、肘離断でも確認が必要な項目です。断端が長いほど支持性と操作効率が高まる点も押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成