厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ7 の生活指導で正しいのはどれか。
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ7 の生活指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 片手で洗髪動作を行う。洗髪には上肢を頭まで挙げる力が必要です。ステージ7では上肢の挙上が困難であり、片手で行うことはできません。
- ⑵ 自走式車椅子で移動する。自走式車椅子の駆動には上肢で車輪を回す持続的な筋力が要ります。ステージ7では困難で、電動車椅子や介助が必要です。
- ⑶ ソックスエイドを用いる。ソックスエイドを使うには体幹を前屈させ、紐を引く上肢の力が必要です。座位保持がやっとの段階では実用になりません。
- ⑷ 上着はかぶりシャツを用いる。かぶりシャツは上肢を大きく挙げる必要があります。この段階では前開きの衣服のほうが介助しやすく適しています。
- ⑸ スイッチを使ってパソコン操作をする。わずかな力で押せるスイッチを使えば、上肢の筋力が著しく低下していてもパソコンを操作でき、意思伝達や余暇の手段になります。この段階の指導として適切です。
解説
正解は⑸です。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージ7は、いざり動作ができなくなり座位を保つのがやっとという段階で、四肢に残る筋力はごくわずかです。この時期の生活指導では、小さな力で押せるスイッチを介してパソコンを操作するというように、残った機能で環境を動かし、意思を伝える手段を整えることが中心になります。洗髪や被り物の着脱、靴下の着脱、車椅子の自走は、いずれも上肢の挙上や体幹の前屈を要するため実行できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成