呼吸機能で正しいのはどれか。
呼吸機能で正しいのはどれか。
- ⑴ 横隔膜の支配髄節は第3 頸髄節である。横隔神経は第3から第5頸髄節に由来し、主体は第4頸髄節です。第3頸髄節だけと限定する記述は誤りになります。
- ⑵ 安静時の吸気は斜角筋の収縮が作用する。斜角筋は努力性吸気で働く補助筋です。安静時の吸気を担うのは横隔膜と外肋間筋になります。
- ⑶ 安静時の呼気は腹直筋の弛緩が作用する。安静時の呼気は肺と胸郭が縮もうとする弾性による受動的な過程です。腹直筋は努力性呼気のときに収縮する筋であり、弛緩が呼気を起こすわけではありません。
- ⑷ 副交感神経が優位になると分泌物が増加する。気道の分泌腺は副交感神経の支配を受けるため、副交感神経が優位になると分泌物が増加します。気管支の収縮も同時に起こります。
- ⑸ 呼吸補助筋の麻痺により閉塞性換気障害が生じる。呼吸筋の麻痺では肺を膨らませる力が落ちるため、生じるのは拘束性換気障害です。閉塞性換気障害は気道が狭くなることで起こります。
解説
正解は⑷です。気道の分泌腺と平滑筋は副交感神経の支配を受けており、副交感神経が優位になると気管支が収縮するとともに分泌物が増えます。安静時の吸気に働くのは横隔膜と外肋間筋で、斜角筋や胸鎖乳突筋は努力性の吸気で動員される補助筋です。安静時の呼気は肺と胸郭の弾性による受動的な過程であり、腹直筋は努力性呼気のときに収縮します。横隔膜を支配する横隔神経は第3から第5頸髄節に由来し、呼吸筋の麻痺で生じるのは拘束性換気障害です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成