成人期の二次障害で頸椎症性脊髄症を発症しやすい疾患はどれか。
成人期の二次障害で頸椎症性脊髄症を発症しやすい疾患はどれか。
- ⑴ 先天性多発性関節拘縮症先天性多発性関節拘縮症では四肢の関節拘縮と変形が中心で、頸椎への反復した負荷は生じにくく、頸椎症性脊髄症を代表的な二次障害とはしません。
- ⑵ アテトーゼ型脳性麻痺頸部の不随意運動が長期間くり返されることで頸椎が変性し、成人期に頸椎症性脊髄症をきたしやすくなります。この病型に特徴的な二次障害です。
- ⑶ 痙直型脳性麻痺痙直型脳性麻痺の二次障害は股関節脱臼や側弯、下肢の関節拘縮が中心です。頸椎症性脊髄症が代表的な合併症ではありません。
- ⑷ 骨形成不全症骨形成不全症では骨がもろく骨折を繰り返し、側弯や四肢の変形が問題になります。頸椎症性脊髄症とは結び付きません。
- ⑸ 分娩麻痺分娩麻痺は腕神経叢の損傷による上肢の麻痺で、障害は片側の上肢に限られます。頸椎の変性を進める病態ではありません。
解説
正解は⑵です。アテトーゼ型脳性麻痺では、頸部を中心とした不随意運動が長年にわたって繰り返されるため、頸椎の椎間板や椎間関節に強い負荷がかかり、成人期になって頸椎症性脊髄症を発症しやすくなります。四肢の筋力低下やしびれ、手先の巧緻性の低下として現れ、それまでできていた動作が急にできなくなる形で気づかれることもあります。痙直型では股関節脱臼や側弯、骨形成不全症では骨折というように、二次障害は病型ごとに異なる点も押さえてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成