聴理解と読解は良好であるが復唱が障害される。漢字より平仮名が書きづらい。考えられ…
聴理解と読解は良好であるが復唱が障害される。漢字より平仮名が書きづらい。考えられる失語症はどれか。
- ⑴ 伝導失語聴理解と読解が保たれ復唱だけが障害される点、音と文字の対応に頼る平仮名の書字が漢字より困難な点が、いずれも伝導失語の特徴と一致します。
- ⑵ 感覚性失語感覚性失語では聴いて理解する力が強く障害され、意味の通らない発話が流暢に出ます。聴理解が良好な本例とは合いません。
- ⑶ 失名詞失語失名詞失語は語が出てこない喚語困難が主体で、復唱は保たれます。復唱が障害されるという条件に合いません。
- ⑷ 超皮質性運動失語超皮質性運動失語は自発話が乏しくなる一方で復唱は良好に保たれます。復唱の障害を説明できません。
- ⑸ 超皮質性感覚失語超皮質性感覚失語は聴理解が障害されるのに復唱は保たれるという型です。本例とは障害される機能が逆になります。
解説
正解は⑴です。伝導失語は、聞いて理解する力と読解が保たれる一方で、聞いた語をそのまま言い直す復唱が際立って障害される失語です。音を並べる過程がうまく働かないため、音を一つずつ文字に対応させる平仮名の書字が、意味とまとまりで想起できる漢字より難しくなります。設問の三つの特徴はこの型にそろって当てはまります。感覚性失語や超皮質性感覚失語では聴理解が障害され、超皮質性の失語ではむしろ復唱が保たれる点が鑑別の手がかりです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成