24 歳の女性。双極性障害で休職中。半年前に会社で興奮状態となったため精神科を受…
24 歳の女性。双極性障害で休職中。半年前に会社で興奮状態となったため精神科を受診し、外来で薬物療法が開始となった。3 か月前から気分は安定し、生活リズムが改善してきた。1 か月前から職場復帰を目指して外来作業療法が行われている。作業療法中に「薬の副作用が心配なので内服をやめたい」と相談があった。作業療法士の声かけで適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 「量を減らして飲んで下さい」服薬量の変更は医師が判断することです。作業療法士が減量を助言すると、症状の再燃を招くうえ職種の役割も越えてしまいます。
- ⑵ 「薬には副作用があるものですよ」一般論で返すだけでは、本人が何を心配しているのかが分からず、不安も解消しません。訴えを受け止めた対応とはいえません。
- ⑶ 「どのような副作用が心配ですか」心配している副作用を具体的に聴き取ることで、本人の困りごとが明らかになり、医師に伝えるべき情報も整理できます。まず行うべき対応です。
- ⑷ 「内服を中止して様子をみましょう」自己判断による中止は双極性障害の再燃につながる危険が大きく、作業療法士が勧めてよい対応ではありません。
- ⑸ 「次の外来で医師に相談してみましょう」処方の判断は医師の役割ですから、次の外来で相談するよう促すことで、本人の不安を適切な相手につなげられます。
解説
正解は⑶と⑸です。副作用への不安を訴えている場面ですから、まずどの症状を心配しているのかを具体的に聴き取って本人の困りごとを明らかにし、そのうえで処方を判断できる医師につなぐという流れが適切になります。薬の量を減らす、中止して様子をみるといった助言は作業療法士の裁量を超えるうえ、双極性障害では自己判断による中断が再燃の引き金になります。副作用は誰にでもあると一般論で返す対応も、訴えを受け止めたことにはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成