統合失調症で正しいのはどれか。
統合失調症で正しいのはどれか。
- ⑴ 急性発症は予後が悪い。急性に発症した例はむしろ予後が良好とされます。予後が悪いのは、はっきりした契機なく緩徐に発症した例です。
- ⑵ 若年発症は予後が悪い。若年発症では社会的な経験の蓄積が乏しいまま発病するため機能回復が難しく、予後不良因子とされています。
- ⑶ 女性は男性より予後が悪い。女性は男性より発症年齢が遅く、社会的機能が保たれやすいため、一般に予後は良好とされます。記述は逆です。
- ⑷ 男性の発症率は女性の約2 倍である。生涯有病率は男女でほぼ同等です。男性のほうが発症年齢がやや早い傾向はありますが、発症率が2倍ということはありません。
- ⑸ 発症から治療開始までの期間と予後は無関係である。精神病未治療期間が長いほど予後が悪くなることが示されており、早期の治療導入が重視されています。無関係ではありません。
解説
正解は⑵です。統合失調症では、発症年齢が若いほど予後が不良になりやすいことが知られています。若年発症では病前の学業や就労、対人関係の積み上げが十分でないまま発病するため、社会的な機能の回復が難しく、陰性症状や認知機能障害が残りやすいことが背景にあります。予後を左右する因子としては、発症形式、発症年齢、性別、未治療期間などが挙げられ、それぞれどちらが良好でどちらが不良かを対にして押さえておくと判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成