ケトアシドーシスによってKussmaul 呼吸が起こる理由で正しいのはどれか。
ケトアシドーシスによってKussmaul 呼吸が起こる理由で正しいのはどれか。
- ⑴ O2 を取り込むため。クスマウル呼吸の主目的は酸素の取り込みではなく二酸化炭素の排出です。低酸素血症に対する反応とは成り立ちが異なります。
- ⑵ H⁺ が減少したため。ケトアシドーシスでは水素イオンは増加しています。減少していれば pH は上昇し、アシドーシスにはなりません。
- ⑶ CO2 を排出するため。二酸化炭素を多く排出することで血中の炭酸を減らし、低下した pH を戻そうとする呼吸性代償が、深く大きい呼吸として現れます。
- ⑷ HCO3- が増加したため。重炭酸イオンは水素イオンの緩衝に消費されて減少します。増加しているというのは代謝性アシドーシスの病態と合いません。
- ⑸ pH の上昇を基準値に戻すため。アシドーシスでは pH は上昇ではなく低下しています。低下した pH を戻すために代償が働く、という向きが正しい理解です。
解説
正解は⑶です。ケトアシドーシスでは血中にケトン体が蓄積して水素イオンが増加し、代謝性アシドーシスとなります。これに対して身体は呼吸中枢を刺激し、深く大きい呼吸を繰り返すことで二酸化炭素を多く排出しようとします。二酸化炭素が減れば血液中の炭酸が減り、低下した pH を基準値へ戻す方向に働きます。この呼吸性代償の現れがクスマウル呼吸です。酸塩基平衡では、代謝性の乱れを呼吸で補い、呼吸性の乱れを腎臓で補う関係を押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成