外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。
外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。
- ⑴ 男性より女性に多い。外傷性脊髄損傷は男性に多く、男女比はおよそ3対1から4対1と報告されています。女性に多いというのは誤りです。
- ⑵ 頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い。頸髄損傷が全体のおよそ7割を占め、胸腰髄損傷より多くなります。頸椎の可動性の大きさと脊柱管の狭さが背景にあります。
- ⑶ 交通事故による受傷が最も多い。かつては交通事故が最多でしたが、高齢化に伴い近年の日本では転倒・転落が最も多い受傷原因になっています。
- ⑷ 発症者の年齢は20 歳代が最も多い。近年は高齢者の受傷が増え、70歳代を中心とした分布になっています。20歳代が最多という記述は現在の実態と合いません。
- ⑸ 頸髄損傷では完全麻痺者の比率が高い。高齢者の非骨傷性頸髄損傷が多いことから、頸髄損傷では不全麻痺の比率が高くなります。完全麻痺が多いというのは逆です。
解説
正解は⑵です。外傷性脊髄損傷では損傷高位の内訳として頸髄損傷が最も多く、全体のおよそ7割を占めます。頸椎は可動性が大きく、脊柱管が相対的に狭いため、転倒や転落でも損傷を受けやすいことが背景にあります。近年の日本では高齢者の転倒による頸髄損傷が増えており、受傷原因も年齢分布も以前とは変化しています。とくに非骨傷性の頸髄損傷が多く、その多くが不全麻痺であるという点は、他の選択肢を判断するうえでも重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成