ADL で正しいのはどれか。
ADL で正しいのはどれか。
- ⑴ 環境要因によって影響を受ける。同じ能力でも住環境や自助具、介助者の有無によって自立度が変わるため、ADLは環境要因の影響を受けます。環境調整が有効な理由でもあります。
- ⑵ IADL が概念の基礎となっている。順序が逆です。基本的な動作であるADLが先にあり、それを応用した買い物や金銭管理などをIADLとして拡張した関係になります。
- ⑶ 生活機能より包括的な概念である。生活機能は心身機能・身体構造、活動、参加を含む広い概念で、ADLはその活動の一部です。ADLのほうが狭い概念になります。
- ⑷ 2000 年代初頭に世界保健機関によって定義された。ADLは1940年代の米国のリハビリテーション領域で用いられ始めた概念で、2000年代に世界保健機関が定義したものではありません。
- ⑸ 評価スケールとしてFugl-Meyer Assessment scale が用いられる。フューグル・マイヤー評価法は脳卒中片麻痺の運動機能や感覚、バランスなどを測る機能障害の評価であり、ADLの評価尺度ではありません。
解説
正解は⑴です。ADLは食事や更衣、排泄、移動といった日常生活の基本的な動作を指しますが、その遂行は住環境の段差や手すりの有無、用いる自助具、介助者の有無などによって大きく変わります。同じ心身機能でも環境が変われば自立度が変わるため、環境要因の影響を受けるという記述は正しいです。作業療法では、能力そのものへの介入と併せて環境調整を行うことが自立度の改善につながります。他の選択肢は概念の上下関係や成り立ち、評価法の対象を取り違えたものです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成