他者の模範行動を観察して、自らの行動変容をきたすようにする治療法はどれか。
他者の模範行動を観察して、自らの行動変容をきたすようにする治療法はどれか。
- ⑴ 系統的脱感作法不安階層表を作り、弛緩法と組み合わせて弱い不安場面から段階的に慣らしていく技法です。他者の行動の観察は用いません。
- ⑵ 行動活性化技法うつ病などで、活動量と気分の関係に着目し、快や達成感の得られる活動を計画的に増やす技法です。観察学習ではありません。
- ⑶ マインドフルネス今この瞬間の体験に評価を加えずに注意を向ける練習で、自分の内的体験が対象です。他者の模範行動の観察とは異なります。
- ⑷ モデリング法他者の模範行動を観察させ、その模倣によって行動変容を導く技法です。観察学習の理論に基づき、生活技能の獲得などに広く使われます。
- ⑸ 問題解決技法問題の明確化、解決案の産出、選択、実行、評価という手順を患者自身にたどらせる技法で、模範行動の観察は手続きに含まれません。
解説
正解は⑷です。モデリング法は、他者が示す望ましい行動を観察させ、その模倣を通じて学習者自身の行動変容を促す技法で、バンデューラの観察学習の理論を基礎としています。自分で試行錯誤しなくても手本を見るだけで新しい行動が身につく点が特徴で、社会生活技能訓練などでも中心的に用いられます。他の選択肢はいずれも行動療法や認知行動療法の技法ですが、手本となる他者の行動を観察させるという手続きを核にしていないため、この設問の説明にはあてはまりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成