反回神経で正しいのはどれか。
反回神経で正しいのはどれか。
- ⑴ 味覚を伝える。反回神経は喉頭の筋を動かす運動と、声門より下の粘膜の知覚を担います。味覚を伝えるのは顔面神経や舌咽神経の別の枝です。
- ⑵ 交感神経線維を含む。反回神経は迷走神経から分かれる枝であり、交感神経線維を主体とする神経ではありません。頸部の交感神経は交感神経幹とその枝が担っています。
- ⑶ 横隔神経から分枝する。反回神経は迷走神経から分枝します。横隔神経は第3から第5頸神経に由来して横隔膜を動かす、まったく別の神経です。
- ⑷ 輪状甲状筋を支配する。輪状甲状筋だけは上喉頭神経の外枝が支配します。反回神経が支配するのは、それ以外の喉頭内筋です。
- ⑸ 左側の走行は右側よりも長い。左の反回神経は大動脈弓を回って上行するのに対し、右は右鎖骨下動脈を回ります。折り返す位置が低い左の方が走行は長くなります。
解説
正解は⑸です。反回神経は迷走神経から分かれた後、右では右鎖骨下動脈を、左では大動脈弓をそれぞれ下から回り込んで上行します。左は胸腔の深くまで下がってから折り返す分だけ走行が長くなります。この左右差は、胸部大動脈瘤や左肺門部の病変で嗄声が起こりやすい理由にもなっています。反回神経は輪状甲状筋を除く喉頭の筋を支配する運動神経であり、味覚を伝える働きは持ちません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成