肩甲背神経に支配される筋はどれか。
肩甲背神経に支配される筋はどれか。
- ⑴ 肩甲挙筋肩甲挙筋は頸神経叢の枝と肩甲背神経の二重支配を受けます。肩甲背神経に支配される筋に当たるため、公表された正答に含まれています。
- ⑵ 鎖骨下筋鎖骨下筋を支配するのは鎖骨下筋神経です。腕神経叢の上神経幹から分かれる別の枝で、肩甲背神経とは異なります。
- ⑶ 前鋸筋前鋸筋を支配するのは長胸神経です。この神経が麻痺すると肩甲骨が翼のように浮き上がる翼状肩甲がみられます。
- ⑷ 僧帽筋僧帽筋を支配するのは副神経で、頸神経叢からの枝が補助的に加わります。肩甲背神経の支配ではありません。
- ⑸ 菱形筋大菱形筋と小菱形筋は肩甲背神経の単独支配です。肩甲骨を内上方へ引く働きをもち、この神経の代表的な支配筋に当たります。
設問は1つ選ぶ形だが、正答値表では1・5のいずれも正答としている(出題側が複数正解として扱った問)。どれを選んでも正解になる。
解説
正解は⑴と⑸で、どちらを選んでも正解になります。肩甲背神経は第5頸神経の前枝から分かれて中斜角筋を貫き、肩甲挙筋と大小の菱形筋に向かいます。肩甲挙筋は頸神経叢の枝と肩甲背神経の二重支配を受けており、菱形筋は肩甲背神経の単独支配です。このため公表された正答では両方が認められています。この神経が障害されると肩甲骨を内上方へ引き寄せる力が落ち、肩甲骨が外側へ移動します。残る3つはそれぞれ鎖骨下筋神経、長胸神経、副神経の支配ですので当てはまりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成