回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者に対す…
回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 休息の援助休息の援助は、症状が激しく消耗している急性期の課題です。回復期前期はすでに現実感が戻り始めており、休むことが中心ではありません。
- ⑵ 現実への移行準備現実への移行準備は、急性期から抜け出す段階の課題です。回復期前期はすでにその段階を越え、心身の基礎的な力を戻す時期に入っています。
- ⑶ 社会生活リズムの習得生活リズムを整えて社会生活に近づける取り組みは、回復期後期の課題です。前期の段階では負担が大きく、目的として早すぎます。
- ⑷ 身体感覚の回復回復期前期は、簡単な作業を通じて身体を動かす感覚や心地よさを取り戻す時期です。心身の基礎的な力の回復が目的になります。
- ⑸ 対人交流技能の改善・習得対人交流技能の改善や習得は、体力と意欲が戻ったあとの回復期後期の課題です。前期では集団の負担が大きく、目的にはなりません。
解説
正解は⑷です。回復期前期は、急性期の激しい症状が落ち着いて現実感が戻り始めた時期ですが、まだ疲れやすく意欲や集中力も十分ではありません。この段階では、簡単で受け身的にも取り組める作業を通じて、身体を動かす感覚や心地よさを取り戻すことが目的になります。まず身体の感覚と生活の基礎的な力を回復させ、そのうえで生活リズムの獲得や対人交流へと段階的に広げていきます。休息の援助は急性期の課題、社会生活リズムの習得や対人交流技能の改善は回復期後期以降の課題です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成