近時記憶検査で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
近時記憶検査で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ CAT標準注意検査法のことで、聴覚性の抹消課題や数唱などによって注意機能を測ります。記憶課題は含まれず、近時記憶の検査には当たりません。
- ⑵ TMT数字や文字を順に線でつなぐ課題で、注意の持続と配分、そして遂行機能をみる検査です。記銘したことを後で再生させる要素がありません。
- ⑶ RAVLTレイ聴覚言語学習検査は15語の単語表を繰り返し記銘させ、干渉のあとの遅延再生と再認まで調べます。数分後に思い出せるかを問うので近時記憶の検査です。
- ⑷ ハノイの塔円盤を規則に従って移し替える課題で、計画を立てて実行する遂行機能や問題解決能力を評価します。記憶の保持を測る検査ではありません。
- ⑸ 三宅式記銘力検査有関係対語と無関係対語を読み聞かせ、一方の語から他方を再生させる検査です。記銘してから再生までに時間をおくため、近時記憶の評価に用いられます。
解説
正解は⑶と⑸です。近時記憶は数分から数日前の出来事を保持する記憶で、いったん覚えさせたあと時間をおいて再生させる課題で調べます。レイ聴覚言語学習検査は15語の単語表を繰り返し記銘させ、干渉課題をはさんだ遅延再生まで確認するため、近時記憶の代表的な検査です。三宅式記銘力検査も有関係対語と無関係対語を読み聞かせて再生させる形式で、記銘と保持の力をみます。残る3つはいずれも注意や遂行機能を測る課題であり、覚えたことを後から思い出せるかという記憶そのものは対象にしていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成