顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で最も適切なのは…
顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 両手での車椅子駆動を勧める。歩行の可否が示されておらず、感覚脱失のある手で駆動輪を扱えば手掌を傷つけるおそれがあります。
- ⑵ 屋内ではスリッパ使用を勧める。スリッパは脱げやすく転倒の原因になります。かかとまで覆う靴を勧めます。
- ⑶ 髭剃りは電動カミソリを勧める。皮膚を傷つける危険が小さく、感覚脱失があっても安全に使えます。
- ⑷ 麻痺手使用を控えるよう勧める。使わないでいると麻痺手の機能はさらに低下します。安全を確保したうえで使用を促します。
- ⑸ 湯呑を麻痺側で把持するよう勧める。感覚脱失のある側で熱い湯呑を持つと、熱さに気づかず熱傷を起こします。
解説
正解は⑶です。顔面にも感覚脱失があるため、刃物のカミソリでは皮膚が切れても痛みに気づかず、出血や感染につながります。電動カミソリであれば皮膚を傷つける危険が小さく、安全に身だしなみを整えられます。感覚が失われている部位では、本人の感覚に頼らず、道具と環境の工夫で外傷と熱傷を防ぐという考え方で指導しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成