8 歳の女児。部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす。学校では忘れ物が多く、授業中…
8 歳の女児。部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす。学校では忘れ物が多く、授業中もじっと座っていることができない。同級生に対しておせっかいであり、余計な一言が多く、けんかが絶えない。学級担任の勧めで、両親に付き添われ精神科を受診し、外来作業療法が開始された。この児に予想される作業療法中の行動の特徴はどれか。
- ⑴ 過呼吸を起こす。過呼吸はパニック障害や不安の強い状態でみられるもので、本例の特徴ではありません。
- ⑵ 活動性に日内変動がある。活動性の日内変動はうつ病でみられる所見で、注意欠如・多動症の特徴ではありません。
- ⑶ 順番を待てない。衝動性の現れとして、順番を待てずに割り込む行動が予想されます。
- ⑷ 長時間手洗いを行う。長時間の手洗いは強迫性障害の洗浄強迫の特徴で、本例の経過とは異なります。
- ⑸ 頻回にまばたきをする。頻回のまばたきは運動チックにあたり、本例の中心となる特徴ではありません。
解説
正解は⑶です。忘れ物が多く、片づけが苦手で、じっと座っていられず、思ったことをすぐ口に出すという様子から、注意欠如・多動症が考えられます。衝動性の現れとして順番を待てない、他の人の活動に割り込むといった行動が作業療法の場面でも予想されます。待つ時間を短くする、見通しを示すなど、環境を整えた関わりを用意しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成