「893」のような数字の組を口頭で提示し、提示した数を小さい順に答えさせようとし…
「893」のような数字の組を口頭で提示し、提示した数を小さい順に答えさせようとしたところ、順番を間違ったり回答できないことがみられた。この患者の症状として考えられるのはどれか。
- ⑴ 見当識障害見当識障害は時間や場所、人物が分からなくなる症状で、数字の並べ替えの誤りとは別の症状です。
- ⑵ 意味記憶障害意味記憶障害は言葉や物の意味が失われる症状で、数字を操作する課題では評価できません。
- ⑶ 言語流暢性障害言語流暢性障害は決められた条件で単語を多く挙げられなくなる症状で、課題の内容が異なります。
- ⑷ 巧緻運動機能障害口頭で答える課題なので、手指の巧緻運動の機能は結果に影響しません。
- ⑸ ワーキングメモリの障害数字を保持しながら並べ替える操作が求められる、ワーキングメモリの課題です。
解説
正解は⑸です。提示された数字を覚えておきながら、頭の中で小さい順に並べ替えて答える課題は、情報を一時的に保持しつつ操作するワーキングメモリの働きを調べるものです。順唱はできても逆唱や並べ替えで誤りが出る場合は、保持そのものより操作する過程の障害が疑われます。注意機能と深く関わるため、注意障害の評価と合わせて確認しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成