慢性疼痛を有する患者のリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。
慢性疼痛を有する患者のリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 運動療法は推奨されない。運動療法は慢性疼痛の治療の柱の一つで、廃用を防ぎ痛みの軽減にもつながるため推奨されます。
- ⑵ 慢性腰痛では安静を指示する。慢性腰痛では安静はかえって経過を悪くします。活動を続けることが勧められています。
- ⑶ 認知行動療法の導入は有効である。痛みへの考え方と回避行動に働きかけ、活動の再開を促す有効な方法です。
- ⑷ 患部への積極的なマッサージを行う。患部への積極的なマッサージは受け身の治療で効果が続かず、依存を生みやすくなります。
- ⑸ 疼痛が軽度であればADL 訓練は必要ない。痛みが軽くても回避によって活動が狭まっていることが多く、ADL訓練は必要になります。
解説
正解は⑶です。慢性疼痛は組織の損傷だけでは説明できず、痛みへの恐れや破局的な考え方が活動の回避を生み、廃用と痛みの悪循環をつくります。認知行動療法はこの考え方の偏りと行動のパターンに働きかけ、運動療法と組み合わせることで痛みと生活の障害の双方を改善します。痛みを完全になくすことではなく、活動を取り戻すことを目標に据えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成