26 歳の男性。統合失調症。不動産会社社員。約半年前に仕事のトラブルから次第に欠…
26 歳の男性。統合失調症。不動産会社社員。約半年前に仕事のトラブルから次第に欠勤するようになって退職し、引きこもりの生活になった。次第に服薬が不規則になり、幻聴と妄想が出現し入院となった。入院2 か月で症状は改善したが、無為の生活が続いており、作業療法が処方された。この時期に優先すべき作業療法の役割はどれか。
- ⑴ 仲間づくり仲間づくりは大切ですが、生活リズムが整っていない段階では参加が続かず優先度は下がります。
- ⑵ 社会生活技能の習得社会生活技能の習得は退院や復職を見据えた段階の課題で、この時期には早すぎます。
- ⑶ 身辺処理能力の回復身辺処理は大きく損なわれておらず、入院2か月で症状も改善しているため優先課題になりません。
- ⑷ 対人交流技能の向上対人交流技能の向上は生活リズムが整い活動に参加できるようになってからの課題です。
- ⑸ 基本的な生活リズムの回復無為の生活から抜け出すには、まず昼夜の生活リズムを立て直すことが土台になります。
解説
正解は⑸です。幻聴と妄想が治まった直後で無為に過ごしている段階では、起床・食事・就寝の時間を整え、日中に活動する習慣を取り戻すことが最初の課題になります。生活リズムが安定して初めて、活動への参加が続き、対人交流や社会生活技能の練習に進めます。退職と引きこもりで崩れた日課を作業療法の中で組み立て直していきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成